ヒト幹細胞とは？ヒト幹細胞培養液を活用した発毛対策が効果有り！ | ゼウス発毛｜名古屋の格安発毛サロン - 発毛育毛コラム

2021年01月06日

近年注目されている発毛対策に、ヒト幹細胞培養液を活用した発毛対策やサイトカイン薄毛治療法などがあります。

 

これらの発毛・薄毛対策は、従来の対策とは異なるアプローチ方法であるため、詳しく知りたいと思っている方もいることでしょう。

 

今回は、ヒト幹細胞の発毛効果をテーマに解説しています。

 

ヒト幹細胞とは？

 

幹細胞とは、次の2つの能力を併せ持った細胞のことです。

 

 

この能力により毛母細胞を活性化させて発毛させようというのが、幹細胞の役割なんですね。

 

美容で使われるヒト幹細胞とは、ヒトの皮下脂肪から採取した脂肪由来の幹細胞を指します。

 

ヒト幹細胞は、医療の最先端で「再生医療」としての活躍も期待されています。

 

再生医療とは、病気やけがなどで機能を失った組織や臓器を修復、再生する治療のことです。患者自身、または他者の幹細胞（全ての細胞のもとになる細胞）などを用いて特定の組織や細胞を人為的に作り出し、それを移植することで失われた組織や臓器を再生することが可能という考え方に基づきます
引用：再生医療

その為、本来は取り扱いに医師免許が必要になる為、化粧品に混ぜて販売する事で一般消費者でもお手軽に取扱う事が出来るのです。

 

また、幹細胞には大きく分けて3つの分類があります。

 

 

胚性幹細胞(ES細胞)

ES細胞は、受精卵が卵割（受精卵の細胞分裂）が行われる胚盤胞期と呼ばれる時期に、発生した胚の一部である内部細胞塊より株化された幹細胞です。

無限に増殖できるとされており、万能細胞とも呼ばれています。

 

 

人工多能性幹細胞（iPS細胞）

日本人であれば誰でも聞いた事のあるiPS細胞も幹細胞の一つです。

iPS細胞もES細胞と同じく万能細胞と言われております。

体細胞に「Oct3/4」「Sox2」「Klf4」「c-Myc」を加える事でiPS細胞となりますので、人工的作られたES細胞と言っても良いでしょう。

ES細胞との違いとしては、ES細胞は発生初期の胚からしか採取出来ない事。母体への危険性。成長し得る段階の胚を採取する必要等の倫理的な制約があるが、iPS細胞には血や皮膚といった危険性の少ない場所からも生成が出来る為、ノーベル賞も受賞しました。

 

 

成体幹細胞

私たち一般人が「ヒト幹細胞」と言っているのはこの成体幹細胞の事です。

ヒト幹細胞も正式名称ではなく「ヒト成体幹細胞」が本来の呼び方です。

この幹細胞はES細胞やiPS細胞の様に、どこまでも変化はせず限定的な分裂と自己修復までしか出来ません。

例えば、上記2細胞は欠損した部位や臓器にまで再生が出来る可能性を秘めておりますが、成体幹細胞にはありません。

ただ、一般商用化しやすい倫理観と複雑な臨床実験が要らないという意味では、メリットと言えるでしょう。

 

 

 

幹細胞にはヒト以外のも存在する

幹細胞の種類	概要
ヒト幹細胞	ヒト由来の幹細胞
動物幹細胞	羊などのヒトの皮膚幹細胞と構造が似ている動物の毛根や胎盤から採取された幹細胞
植物幹細胞	傷ついた細胞を再生させる力を持つ、特定の植物の細胞を使った幹細胞

 

ここでは幹細胞の種類をご紹介していきます。

 

 

ヒト幹細胞

先ほども紹介しましたが、ヒト幹細胞は人間から採取した成体幹細胞の事です。

美容系には、脂肪由来のヒト幹細胞が良いと言われておりますが、他にも「臍帯血」「骨髄」「胎盤（ES細胞）」等からも摂取が可能です。

 

 

動物幹細胞

人間と同じく動物からも幹細胞の取得が可能です。

ただ、化粧品等として人間が使用するものとしては羊由来ものが一般的です。

これは羊と人間の幹細胞が似ているので、安全性が高いという理由からです。

プラセンタ（胎盤）何かは有名ですよね。

流石に人間の胎盤は使えませんから、サプリとかは動物からの胎盤を使っています。

 

 

植物幹細胞

植物の幹細胞は主に美肌関連の化粧品に使われます。

植物のもつ抗酸化作用がアンチエイジングに効果有りです。

多用な植物幹細胞の製品がありますが「エーデルワイス」「アルガンツリー」「リンゴ」等の幹細胞が良く使われる印象です。

厳しい環境化でも育つ植物が適していると言われています。

 

 

 

ヒト幹細胞培養液とは？

 

ヒトの脂肪細胞から取り出された幹細胞を培養するときの分泌液がヒト幹細胞培養液です。

 

ヒト幹細胞培養液には多くのグロースファクター（成長促進因子）が含まれており、このヒト幹細胞培養液を活用した発毛対策に注目が集まっています。

 

 

 

ヒト幹細胞培養液が発毛に作用するメカニズムは？

 

ヒト幹細胞培養液で、発毛に効果のある成長促進因子は以下です。

 

 

これらを含む150種類以上の成長促進因子が、ヒト幹細胞培養液に含まれています。

 

そのなかには、毛母細胞の分裂や増殖を促す「発毛促進因子」が存在し、ヘアサイクルの正常化や頭皮環境の改善効果がみられます。

 

つまり、ヒト幹細胞培養液が発毛に作用するメカニズムとは、これらの発毛効果が期待できる因子が毛根に直接働きかけることで、頭皮環境が改善するということがいえますね。

 

 

 

サイトカインとは？

 

サイトカインとは細胞から分泌される低分子のタンパク質で、生理活性物質の総称です。

 

その中で細胞の増殖や促進を促すものを「成長因子（グロースファクター）」と呼んでいます。

 

世間一般の認識では「成長因子（グロースファクター）＝サイトカイン」となっています。

 

まずは、サイトカインについて、下表に概要をまとめます。

 

種類	概要
増殖因子サイトカイン	生体内のさまざまな細胞が情報を伝達するうえで必要
炎症性サイトカイン	疼痛や腫脹・発熱など、全身性または局所的な炎症反応の原因

 

増殖因子であるサイトカインは、神経や免疫、内分泌系といった生体内のさまざまな細胞が情報を伝達するうえで必要となる物質。

 

しかし、疼痛や腫脹、発熱など、全身性あるいは局所的な炎症反応の原因となる炎症反応を促進する働きを持つ炎症性サイトカインと呼ばれるサイトカインもあります。

 

ちなみに、脱毛症の1つである円形脱毛症は、毛根部にリンパ球の浸潤がみられる炎症性の疾患です。

 

そのため、炎症因子のサイトカインの量を減少させることで症状を改善できるでしょう。

 

また、適正な毛髪サイクルを乱す作用を持つサイトカインが、AGA（男性型脱毛症）の原因となっていることもありますよね。

 

ただし、すべてのサイトカインが発毛に悪影響を与えるということではなく、増殖因子のサイトカインなどは、髪の発毛・成長に必要な細胞成長因子ともいえます。

 

 

 

サイトカイン薄毛治療法（グロースファクター再生医療）とは？

サイトカイン薄毛治療法とは、発毛・育毛を促進するサイトカインの因子だけを生成する方法です。

 

「グロースファクター再生医療」とも言われています。

 

ヒト幹細胞培養液から生成されたサイトカインに作用する薬の投与方法には、次の3つが挙げられます。

 

• 薬剤の経口投与
• 頭皮に塗布
• 極細注射針

 

現在、サイトカイン療法での効果が認められている疾患は、腎臓がん、悪性黒色腫、C型肝炎、骨髄異形成症候群などあり、AGA治療でのサイトカイン療法は保険適用外です。

 

ちなみに、発毛サロンで使われるエレクトロポレーションは、グロースファクターを内部まで浸透させる事ができます。

コラム：エレクトロポレーションとイオン導入の違いは？発毛サロンの施術方法

 

 

 

さいごに｜ヒト幹細胞を理解して発毛にまつわる悩みを解決しよう！

 

ヒト幹細胞が持つ力には、医療の現場だけでなく、化粧品やサロン業界も注目していています。

 

今後も研究が進み、更なる効果が認められたヒト幹細胞やヒト幹細胞培養液を活用した発毛対策も誕生することでしょう。

 

最後に、本記事の内容をまとめます。

 

• ヒト幹細胞とは、ヒトの皮下脂肪から採取した脂肪由来の幹細胞のこと
• 発毛効果が期待できる因子が毛根に直接働きかけることで頭皮環境が改善する
• サイトカインとは、細胞から分泌される低分子のタンパク質
• 増殖因子サイトカインが発毛に有効
• サイトカイン薄毛治療法とは、発毛・育毛を促進するサイトカインの因子だけを生成する方法
• ヒト幹細胞を理解して発毛にまつわる悩みを解決することが大切

 

本記事が、ヒト幹細胞の発毛効果について、詳しく知りたい方の参考になれば幸いです。

 

 

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