プロペシアの発毛効果は?副作用とジェネリックの活用性も解説!
AGA治療薬として高い発毛効果がある反面、副作用の事例も報告されているプロペシア。
とはいえ、プロペシアは発毛治療でもメジャーな存在です。ジェネリック医薬品としても注目されていることから、耳にしたことのある方もいることでしょう。しかし、気になるのはプロペシアの副作用ですよね。
本記事では、プロペシアをテーマに解説しています。発毛効果や副作用などについて、詳しく解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
プロペシアの発毛効果と副作用!ジェネリックの活用性は?
まずは、プロペシアとは何なのか、詳しくみていきましょう。
プロペシアとは?
プロペシアとは、フィナステリドを有効成分にして作られた医師処方による世界初の内服タイプAGA治療薬です。
アメリカのメルク社が開発した前立腺肥大の治療のために男性ホルモンを抑制させる目的で作られた成分にフィナステリドがあります。
その後、フィナステリドには男性ホルモン抑制効果だけでなく、発毛を促す効果があることも判明しました。
プロペシアは世界60以上の国で承認されており、日本でも2005年からMSD株式会社が国内販売しています。
副作用は?
髪には独自のサイクルで生えたり抜けたりしています。ヘアサイクルと呼ばれる期間のことですが、一般的には下記のような流れです。
ヘアサイクルの約9割が成長期で、この期間に発毛した髪が成長します。
しかし、DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの分泌量が多い場合、成長期の期間が短縮されてしまい、退行期によって髪が成長しないうちに抜けてしまいます。
プロペシアが発毛に高い効果をもたらしてくれる理由は、フィナステリドが男性ホルモンを抑制し、ヘアサイクルを正常な状態に戻してくれるためですが、男性ホルモンの抑制により副作用が懸念されます。
ちなみに、男性ホルモンには、下記の働きがあります。
- 筋肉の生成
- 筋力増強
- 決断力や意欲の向上
- 記憶力の維持
そのため、プロペシアで男性ホルモンが抑制されると、過度な疲労感や倦怠感、気力の衰え、集中力の低下などを引き起こす可能性があります。
また、男性ホルモンには男性としての機能を維持する働きもあるため、性欲減退や勃起機能障害(ED)などの副作用も理解しておかなければなりません。
AGA-newsが公開している「フィナステリド錠の適正使用について」によりますと、国内で実施された1年間の臨床試験で、4.0%(276例中11例)の副作用の事例が報告されています。
ジェネリックでも活用されている?
ジェネリック医薬品とは、新薬の物質(成分)特許期間満了後に発売され、同じ有効成分で効能・効果、用法・用量が原則として同一の医薬品のこと。
新薬のことを先発医薬品と呼ぶため、ジェネリックは後発医薬品とも呼ばれています。
日本では新薬の物質(成分)特許期間は20年~25年です。
しかし、特許が満了しても新薬の製造販売承認後の再審査期間(日本では6年~10年)が終了しなければ、ジェネリックの承認申請はできません。
またジェネリックを発売するためには、新薬の物質(成分)特許期間満了後、新薬と効き目が同等であることを証明するルールも存在します。下記の試験を実施し、厚生労働省の承認を得なければなりません。
- 規格試験(原薬・製剤の品質確保)
- 安定性試験(加速・長期保存)
- 生物学的同等性試験(溶出試験、ヒトBE試験)
新薬の創薬には多大な開発経費がかかりますが、ジェネリックは新薬開発ほど経費がかかりません。そのため、ジェネリックは新薬よりも比較的低価格です。
ちなみに、プロペシアは2015年に特許期間が満了しており、現在、各製薬会社がプロペシアのジェネリックを発売しています。
2015年4月6日、日本ではファイザー株式会社が、下記の2つを発売。
- フィナステリド錠2mg「ファイザー」
- フィナステリド錠1mg「ファイザー」
他にも、沢井製薬やクラシエ、東和薬品、あすか製薬、武田テバ、富士化学工業などからもプロペシアのジェネリックが発売されています。
プロペシアで初期脱毛が起こる仕組みは?発毛までの流れも解説!
プロペシアをAGA治療に使用した際、初期段階で脱毛が起きる事例が発生しています。
しかし、初期脱毛はプロペシアの副作用ではありません。
初期段階で脱毛が起きる仕組みは、下記のことがポイントとして挙げられます。
- 不規則な生活でヘアサイクルが乱れていた
- プロペシアによってヘアサイクルが改善された
乱れていたヘアサイクルが正常な環境に戻る際に起きる症状のため、そもそもプロペシアの副作用ではありません。
要するにやせ細った弱った毛を捨てて、強い毛を生やそうとする前段階なのです。
治療効果が発揮されているサインのため、初期脱毛しても治療を中断しないようにしましょう。
コラム:初期脱毛が起きる原因とは?対策と発毛の仕組みについて解説!
さいごに|プロペシアはAGAの発毛治療でおすすめ!
プロペシアは、AGAによる薄毛におすすめの発毛治療です。
発毛治療時に副作用が懸念されますが、初期段階での脱毛はプロペシアの副作用ではないことは理解できたことでしょう。
最後に、本記事の内容をまとめます。
- プロペシアとは、フィナステリドを有効成分にして作られた内服タイプAGA治療薬
- 過度な疲労感や倦怠感、気力の衰え、集中力の低下などの副作用
- プロペシアは2015年に特許期間が満了している
- 現在は各製薬会社がプロペシアのジェネリックを発売
- 初期脱毛はプロペシアの副作用ではない
そもそも、初期脱毛は約2~3か月で落ち着くため、過度に心配する必要はありません。どうしても気になる場合は、プロペシアによるAGA治療を行なっている医師に相談しましょう。
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